思うこと、、、
大震災から二週間が過ぎました。
宮城県災害拠点病院 坂総合病院へ医療物資の支援のために行ってきました。
この病院も大津波を受け甚大な被害を受けた多賀城市に位置しています。
幸い病院は、被災直後から機能し、多くの被災者の治療ができました。
全国から頼もしい若いボランティア医師が集まっています(写真左)。
しかし町は停電が続き、水も出ません。
必要な物資もままならず、困難が続いています。
医療支援は、すぐに効果が現れる、ある意味では分かりやすい支援活動です。
毎週のように全国から「ボランティア」と称する人が、被災地を目指します。
でも、多くのボランティアは、「自分にとってこの活動がどうか」ということが、大切なようです。
「自分が納得できるか」あるいは「自分が満足できるか」というボランティアの視点で
支援を考えているように映ります。 いわゆる自己満足、上から目線です。
「被災者が今何を求めているのか?」
「今、何が彼らに必要なのか?」
それが一番大切であり、効果的、戦略的な支援のポイントだと思います。
生きる望みをなくし、心の灯が消えそうになっている被災者に
いわゆる「励ましのことば」「元気づけることば」をかけることは
医学的には逆効果です。
なぜなら、その「励ましのことば」「元気づけることば」に、
今の自分が応えられないことを、本人が一番よく知っているからです。
先日、ある雑誌の俳壇・川柳選のコーナーで
このような一句がありました。
「日曜日 遠足気分の支援バス」
心に刺さる一句です。
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